熱海市よると、6日午前7時現在の被害棟数は約130棟(127世帯、215名)、死者は4名となりいずれも女性だった。5日までに26名を救助。5日までに安否不明者のリストを公表したところ、本人や家族、知人などからの連絡があったことから、24名まで減っている。熱海市は指定避難所を市内の小・中学校に設けているが利用者は10名と少なく、多くの人が指定避難所以外の市内の宿泊施設へ避難(562名)している。
大江戸温泉グループが運営する「ホテル水葉亭」の宿泊者および従業員に人的被害はなかった。建物近くまで濁流が迫ったものの、国道の坂の手前で止まりホテルの建物に被害は生じなかった。ただし温泉の配管が被害を受けたほか、都市ガスが不通となったため、今月12日まで臨時休館を決めた。
今回の土石流は狭い谷筋で発生したことから、尾根沿いの土地は被害を受けていない。伊豆山の別荘地、「エンゼルフォレストリゾート伊豆山」によると、今回の土石流による被害は別荘地では生じておらず、土石流が発生した3日に停電が発生したもののすぐに回復したという。別荘利用者は一部の人が避難しているが、貸別荘を含めて通常通り営業している。