オンラインで住宅ローンサービスを提供するMFSが「新型コロナウイルスによる住宅ローンボーナス返済への影響」に関する調査結果を公表した。30歳代の約3割は今夏のボーナス支給額が住宅ローンボーナス払いの返済額よりも低くなると回答。「その他の返済も含めるとマイナスになりそう」と答えた人を合わせると約半数となった。
調査は住宅ローン返済中の30~50歳代の男女461名を対象に6月に実施した。住宅ローンの返済でボーナス払いを選択している人は35・6%。地域別でみると関西は19・8%と少なかった。今夏のボーナスが減ると予想した人は30歳代で31・4%、40歳代で28・4%、50歳代で26・6%。30歳代は前回調査時(20年11月)は46・2%だったので、前回に比べて新型コロナウイルス感染症拡大の影響は小さくなってきている。ボーナス支給額が住宅ローンボーナスの返済額よりも低くなりそうな人は、30歳代で29・2%、40歳代で22・2%、50歳代で17・7%。「その他の返済も含めるとマイナスになりそう」を選んだ人を合わせると、30歳代で48・0%、40歳代で40・7%、50歳代で32・3%に上った。
「コロナ禍を受けて、ボーナス払いについて検討・実行したことはあるか」の問いでは、「検討・実行した」が30歳代で37・5%、40歳代で20・4%、50歳代で8・1%だった。具体的な対策では「他金融機関への借り換え」が最多で、とくに30歳代では、対策を検討・実行した人のうちの58・3%が「借り換え」を検討・実行している。そのほか、「借り入れ先の金融機関への相談」と「ファイナンシャルプランナーや専門家への相談」の回答があった。(日刊不動産経済通信)