三井ホームは、「(仮称)稲城プロジェクト」として建設中の東京・稲城市の中層木造マンション(2~5階ツーバイフォー工法・1階RC造、延床面積3738・30㎡)を、このほど上棟した。総戸数は51戸。11月に竣工する。
所在地(稲城市百村1625-1)は、京王相模原線・稲城駅から徒歩4分。一次エネルギー消費量を、同規模の一般的な建物比で約2割削減するZEHーM(オリエンテッド)認定を取得予定。同基準を上回る3割削減を実現する見込みで、国土交通省の「20年度サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)」に採択済み。
林野庁の試算によると、木造住宅建築時のCO2排出量は、RC造比で約半分。設計・施工は三井ホーム。独自に開発した壁倍率30倍の高強度耐力壁やRC造と同程度の遮音性能を有する高性能遮音床システム、製材を継いだ長尺パネル「NLT材」など、先進技術を採用。床の構造材の一部に、国産材(信州カラマツ)製の2×10構造材を導入するほか、軒裏や内装材でも国産材を活用し、林業の活性化にも資する。(日刊不動産経済通信)