AREA MARKET・杉並区 供給微増 坪単価2期連続400万円超
オープンレジデンシア西荻窪 オープンハウス・ディベロップメントHPより

 杉並区では、この1年(2020年3月~2021年2月)に247戸(前年同期105%)が発売された。沿線別の供給は、JR中央線・東京メトロ丸ノ内線エリア247戸(同105%)、京王井の頭線・京王線エリアおよび西武新宿線エリアは前期・今期ともに供給なし。中央線・丸ノ内線では、野村不動産「プラウド阿佐ヶ谷」(全99戸)の販売は終了したものの、物件数の増加(10→21件)に加えて、野村不動産の2物件「プラウド杉並方南町」(全87戸)および「プラウド荻窪三丁目」(全42戸)の発売により増加した。企業別では、野村不動産(129戸)、オープンハウス・ディベロップメント(40戸)、モリモト(37戸)が供給上位3社。
 杉並区全体の坪単価は405.5万円(前年同期比22.1万円下落)、平均専有面積は54.50㎡(同1.53㎡減)、総額は6609万円(前年同期91%)。地区別の坪単価は、中央線・丸ノ内線405.5万円(前年同期比22.1万円下落)。総額は、中央線・丸ノ内線6609万円(前年同期91%)。面積は、中央線・丸ノ内線54.50㎡(前年同期比1.53㎡減)。中央線・丸ノ内線での坪単価の下落は、前期は、東急リバブル「ルジェンテ荻窪」(全24戸、坪450.1万円)など供給の6割強が坪420万円以上の物件であったのに対し、今期供給の4割弱を占める、前述の、野村不動産「方南町」(坪364.5万円)が坪370万円を下回る物件であったことによる。また総額の下落は、オープンハウス・ディベロップメント「オープンレジデンシア西荻窪」(全40戸、総額5241万円)など総額6000万円を下回る物件が今期供給の3割強を占めたことに加え、前期に供給された、旭化成不動産レジデンス「アトラス荻窪大田黒公園」(全34戸、総額1億1674万円)が今期供給のなかった1億円を上回る物件であった影響。
 住戸タイプ別の比率は、1LDK(シェア38→39%)、2LDK(同25→26%)、4LDK(同0→2%)はアップ、3LDK(同37→33%)はダウン。価格帯別では、5000・6000万円台(同14→23%)アップ、3000万円台(同8→7%)、4000万円台(同26→20%)、7000万円超(同52→49%)ははダウン、前期供給のなかった3000万円未満は今期1戸供給。
 区全体では839戸が計画されており、今期わずかに増加したものの2期連続で300戸を下回っている供給は、来期はさらに減少する可能性が高い。今期下落したものの2期連続で400万円を上回っている坪単価も注目。
*JV物件は単純社数割にて集計

今後の計画物件(※一部) [マンション]

物件名(仮称)売 主所在地価格(万円)戸数*販売時期
〈杉並区〉     
和泉1丁目計画大塚工務店和泉1-221-118
代田橋PJオリックス不動産和泉2-324-320
和田一丁目プロジェクト廣瀬不動産和田1-872-429
阿佐ヶ谷ハウス関電不動産開発成田東5-67-7未定2521.9.下
グローリオシェルト永福町あなぶきホームライフ永福3-111-188
浜田山ⅡプロジェクトM&Hアセットマネジメント浜田山3-974-2018
高円寺北3丁目マンション日本ワークス高円寺北3-550-149
PREMIUM CUBE東高円寺ヴェリタス・インベストメント高円寺南1-517-235
高円寺南2丁目計画三菱地所レジデンス高円寺南2-37140
高円寺南2丁目計画日本土地建物高円寺南2-218-625
高円寺南2丁目計画渡辺商事高円寺南2-246-143
※計画の全物件は不動産経済Focus & Research 2021/4/21 号に掲載※
不動産経済Focus&Research(見本誌・ご購読はこちら)

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