ケイアイスター不動産は北関東エリアで規格型注文平屋住宅の販売攻勢をかける。昨夏に立ち上げた新ブランド「IKI(イキ)」の無人運営展示場を4月までに栃木県の宇都宮市や群馬県高崎市、埼玉県熊谷市など12カ所に拡大する。コロナ禍で郊外の平屋住宅が人気になっていることから、展示場を一気に増やして需要を取り込む。当面は年間30棟の販売を目指す。
昨年8月に新ブランドの第1号モデルルームを高崎市に開設した。同社によると開設から1カ月で反響数は100件程度になり、今年1月末までに550件を超えたという。新商品に大きな手応えがあったことから、1月30日に2カ所目の展示場を宇都宮市に新設。2月5日には茨城県で同社初の営業拠点となる水戸営業所を作った。2月下旬に熊谷、前橋、土浦など6カ所、3月以降に高崎、水戸、太田の4カ所に展示場を開設する予定という。
イキは新型肺炎などの影響で多様化する生活様式に対応した規格型注文平屋住宅。学習・仕事スペースのあるリビングを標準採用し、生活の変化に応じ間取りを柔軟に変えられる。同社は地価が安く、平屋住宅の大きな潜在需要が見込まれる群馬や栃木、茨城、埼玉県北部などで新商品を売り込む方針だ。
無人展示場の運営はウェブアプリやVR内覧などの技術開発を手掛ける子会社のカーザロボティクス(群馬県高崎市)が担う。新ブランド「IKI(イキ)」はカーザロボティクスの主力商品。間取りは1LDK~4LDK、広さは17坪(約56・2㎡)~27坪(約89・3㎡)。価格は土地代別で590万~819万円。住宅ローンの月返済額を最低1万円台に抑えられる。(日刊不動産経済通信)