ロクヨン、アパレルと協業で民泊を展開―ブランドの世界観体現、神宮前など出店

 日本駐車場開発の子会社、ロクヨン(東京・渋谷区、小野大三郎社長)は人気服飾ブランドの世界観を体現した民泊施設を企画・運営する「アパレルホーム・プロジェクト」に乗り出す。熱心な支持者がいるアパレル企業らと組み、原宿などの遊休不動産を活用した独自の宿泊サービスを提供する。神宮前から千駄ヶ谷にかけてのエリアに複数の施設を展開し、新型コロナの感染収束後に広域からファンを取り込む戦略だ。
 アパレル産業ではEC化と店舗数削減の動きが顕著。同時に顧客との接点となる店舗を出す需要も高まっている。ロクヨンの事業では特定のブランドを好むファンが商品に没入できるような部屋を提供。同社が取得したビルの内外装を改修し、2年程度の定期賃貸借契約に基づきアパレル企業が民泊施設を運営する。月額家賃は20万~25万円程度。企業側は少ない初期投資で店舗とは異なる切り口の顧客接点を確保できる。
 宿には利用者だけが買える商品やノベルティグッズなどを置く。ブランドの特色を前面に打ち出した部屋で試着体験などを提供する。宿泊料金は1泊3万円程度とし、物販などで追加収益を狙う。有名デザイナーなどアーティストとの協業も検討。ビルは年間最大180日(180組)を民泊に使い、他の日は撮影スタジオや展示会場などとしての利用を提案する。小野社長は「原宿は宿泊需要が強い割に宿がない。新たな切り口の事業で街全体の価値を高めたい」と意気込む。
 ロクヨンは芸能事務所のアソビシステムと協業し、神宮前で「桜」をイメージした民泊施設を一昨年に開業した。神宮前にコワーキングや住居、千駄ヶ谷に託児所、京都にデザインホテルなども保有している。(日刊不動産経済通信)

最新情報はTwitterにて!
おすすめの記事