(提供:日刊不動産経済通信)アーバネットコーポレーションは、同社初の投資用ZEH-Mオリエンテッドマンション「メイクス氷川台アジールコート」(総戸数37戸)を東京・練馬区でこのほど竣工させた。融資を担うオリックス銀行と売主のメイクスとの連携で販売価格と家賃を抑制したことが奏功して早期に完売し、順調に滑り出した。
所在地(地番)は練馬区早宮1-147-2。東京メトロ有楽町線と副都心線の氷川台駅徒歩6分の立地。建物規模はRC造4階建て。住戸の間取りは1Kと1LDK、専有面積は25・41~41・91㎡。販売価格は3000万~4700万円台。賃料(月額)は9万5500~15万円。一次エネルギー消費量は同規模の一般的な建物との比較で33%削減した。
ZEH化による価格上昇は1戸当たり約50万円に達したが、同社のマンションの特徴であるエントランスの立体アート展示やデザイン性の高い外観、防災備蓄を常備する防災倉庫、住戸の作りこみなどは妥協せず、上昇分は事業者側で最大限負担した。オリックス銀行が用地取得費と建築費の金利を通常の0・1%低くし、販売時のローンも0・05%減額。アーバネットが開発費、メイクスが販売費用の一部をそれぞれ負担した。ZEH化による賃料上昇を約1000円にとどめた。服部信治会長は「投資用ワンルームマンションのZEH化普及を促進するモデル事例だ」と話す。
分譲販売は昨年12月19日に開始し、高所得の若年会社員を中心に引き合いを集めて1月29日に完売した。入居者募集では約2カ月で全戸が埋まった。完売まで3カ月、全戸入居まで4カ月とみた当初の予想を上回った。同社は「氷川台」に続き、ZEH-Mの開発計画2件を進めている。
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