「麻布台ヒルズ」のオフィス床5割成約―森ビル、六本木などで次の「ヒルズ」も

(提供:日刊不動産経済通信)森ビルと日本郵便が開発を手掛ける東京・港区の「麻布台ヒルズ」が11月24日から順次開業する。300人の権利者がいる細分化した土地を8・1haの広い敷地にまとめ、総貸室面積21・39万㎡のオフィスや約1400戸の住宅、ホテル、商業・医療施設などの複合ビルを建てる。8日現地で会見した辻慎吾社長は6月末に竣工した「森JPタワー」のリーシングについて、本紙の問いに「現時点で5割の床が埋まった。今年度内に100%にしたい」と明言。六本木ヒルズ東側で麻布台ヒルズを超える延床100万㎡規模の開発手続きを進めていることや、100年単位の長期目線で次の「ヒルズ」を仕込んでいることも表明した。

 会見で辻社長は「『ヒルズ』の未来形が形になる。都市の新たなスタンダードとなり、ここから東京の街が大きく変わる」と力を込めた。計画着手から約35年を経て、18m近い高低差のある土地に巨大開発が概成するのを前に「多様な個性を持つ(4つの)ヒルズが都心でつながり、東京の磁力をさらに高める」と開発の意義を強調した。

 施設は大きく4棟からなり、総延床面積は86・15万㎡。店舗数は150。予防医療施設や700人超の初等幼児が通う国際学校、70のベンチャーキャピタルが集まる創業支援施設なども入る。就業者数約2万人、居住者数約3500人、年間来街者数2500万~3000万人を想定する。6月末に高さ約330mで64階建ての「森JPタワー」や低層の商業棟が竣工した。オフィスはITや金融、弁護士事務所、外資企業らの強い引き合いがあるという。タワーの54~64階に「アマンレジデンス東京」が入る。敷地の2・4haを緑化する。

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