(提供:日刊不動産経済通信)東京カンテイは17日、22年の分譲マンションの平均月額賃料(1㎡当たり)をまとめた。首都圏では、3328円(前年比1・8%増)で、前年の6・1%増から上昇幅は大きく鈍化した。近畿圏は2098円(6・4%増)に上昇して2000円台を突破。大阪市内の築浅物件などが牽引して、大きく押し上げた。中部圏は1914円(4・4%増)となり、4%超の伸びが続いる。

 首都圏では、東京都は3753円(0・6%増)と天井感が強まり、神奈川県は2445円(2・3%増)で、伸びに一服感がみられた。埼玉県は1877円(5・7%増)、千葉県は1835円(5・5%増)と近郊の各県の上昇が目立った。主要都市別では、東京23区は3846円(0・3%増)で年間を通じてみると高水準が続き、横浜市も2564円(0・8%増)と小幅な動きの上昇。一方、さいたま市は2197円(6・4%増)、千葉市も1872円(7・0%増)。中心都市部の築浅物件の増加などが影響して、大きな上昇幅となった。

 近畿圏は、大阪府が2342円(8・0%増)と大幅に上昇した。中心部に立地する築浅のタワーマンションの事例などが増えて、大阪市は2677円(7・7%増)と大幅に上昇。10年以内の物件の賃料水準は一層高まっている。兵庫県は1734円(3・0%増)、神戸市は1833円(2・9%増)。中部圏は、愛知県が1956円(4・4%増)で、名古屋市は2000円の大台に乗る2070円(4・2%増)となった。ただし、名古屋市の築5年以内の賃料水準はやや弱含んでいて、上昇率は堅調にとどまった。

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