(提供 日刊不動産経済通信) 日神不動産が神奈川県茅ヶ崎市で販売する2つの新築マンションの売れ行きがいい。物件はJR茅ケ崎駅北口徒歩6分の「パレステージ茅ヶ崎Ⅱ」(住戸129戸)と、同駅南西方向徒歩16分の旧別荘地で海岸にも近い「グランパレス茅ヶ崎東海岸」(32戸)。平均坪単価は茅ヶ崎Ⅱが約300万円、茅ヶ崎東海岸が約320万円。同じ茅ヶ崎エリアだが地元のファミリーと広域の高所得者という異なる需要を獲得している。
茅ヶ崎Ⅱは駅北西に延びる商店街を抜けた先にある。4月9日にモデルルームを開き、5月14日に1期販売(50戸)を開始。6月27日までに23戸が成約した。同社の坂入尚社長は「東京への通勤も視野に入れた若いファミリーの需要が強い」と話す。規模はRC造10階建てで間取りは1LDK~3LDK、専有面積32・56~68・08㎡。販売価格3080万~6250万円(最多5戸、5700万円台)。駐車場は9台。
一方、グランパレス茅ヶ崎東海岸は海に近い一中通り沿いに位置。リゾート色が濃く、藤沢や鎌倉、都内など比較的広い範囲から購買力が高い層を引き付けている。5月14日にモデルルームを開設し、6月18日に全32戸を発売。27日までに8戸が売れた。「グランパレス」ブランドの物件は95年に引き渡した「グランパレス南麻布仙台坂」以来27年ぶり。規模はRC造3階建て。間取りは2LDK~4LDK、専有面積60・25~114・09㎡。販売価格4990万~1億2980万円(最多5戸、6980万円台)。駐車場22台。坂入社長は「茅ヶ崎は駅から遠い海岸付近の方が販売価格が高くなる独特なエリアだが、地元の開業医などが関心を寄せている」と手応えを掴んでいる。