(提供 日刊不動産経済通信)三菱地所レジデンスは、本格コワーキングスペースを併設した「職住一体型」の賃貸マンションをシリーズ展開する。法人登記が可能な物件でスタートアップ企業のほか、上場企業の勤務者が主なターゲット。東京都心を中心に物件を開発していく。第1弾の物件は東京・内神田に15日に完成。第1弾を含め、3年間で5物件を開発するメドを既に立てた。
展開するのは「ザ パークハビオ ソーホー」。1階部分に居住者が無料で24時間利用できるコワーキングスペースを設ける。第1弾の「大手町」(49戸)では、二層吹き抜けの約60㎡のコワーキングスペースを確保した。専有部には置きにくいオフィスチェアやモニターを完備するほか、ウェブ会議にも使える個室ブース、外部貸しが可能な会議室(有料)で構成する。コーヒーマシンも設置した。
型枠材と配筋部分を一体化し、そのまま天井の仕上げ材として利用する新建材「MIデッキ」を共用部だけではなく、専有部にも導入したのも特徴。三菱地所レジデンスとしては初めての採用で、住戸の天井高は最大2730㎜に上る。賃料は坪単価で1万9000円程度で、ワンルームタイプだと16万~17万円。管理費は広さに応じて2万~3万円と、共用部を充実させた分、通常の「パークハビオ」の物件よりも高めに設定した。場所は東京メトロ丸ノ内線・大手町駅から徒歩7分、JR神田駅から徒歩6分。
同シリーズとしては22年10月に「代々木公園」、23年4月に「祐天寺」が竣工する予定。「代々木公園」では約120㎡のコワーキングスペースのほか、ドッグランや屋上ベッドも設置する。