住宅密集地に小規模植物工場 大阪・東大阪のコインランドリー跡をリノベーションし開業 スパイスキューブ

 植物工場ベンチャーのスパイスキューブは、地域密着型の狭地植物工場を手掛ける。4 月に大阪府東大阪市の住宅街のコインランドリーだった場所を植物工場にリノベーションし、植物生産を開始。5月より工場前に自販機設置、生産した野菜をサラダカップに商品化し販売を始めた。

 これまで植物工場は高額な初期費用が掛かるため資本力のある大企業しか参入できない領域だったが、徹底したコストカットで小資本の狭地の植物工場でもマネタイズを実現する。東大阪の工場は不動産会社が所有する賃貸マンションの1階にあったコインランドリー(面積40㎡)をリノベーションし事業化した。同スペースをオーナーから賃借し運営する。スパイスキューブによると、オーナーの不動産会社はCSR活動に積極的で、比較的低廉な家賃で借り受けることができたという。所在地は東大阪市東山町6-1。

 同社は植物工場の運営・事業化支援や農業装置の設計開発・人材派遣を行っている。「狭地植物工場」が期待される背景として、遊休施設を活用することにより自然災害や気候変動に左右されずに、安定生産により食品ロスを削減できる点、都市部の遊休施設内で行う簡単な農作業は、福祉の場としても活用できる点などを挙げる。

植物工場とは  

 植物工場とは施設内での植物の生育環境(水、温度、湿度、二酸化炭素、養分等)を制御して野菜等の計画生産が可能な施設園芸を指す。 室内は20度程度に保ち、LEDライトを照射し効果的に光合成を促す。多段式の農業装置で定植や収穫といった作業も行うことが可能。ポンプを使い養液を常時循環させることで、 ムラなく安定した品質の野菜を収穫することができる。これにより  無農薬で水洗いすることなくそのまま食することが可能な品質の野菜が生産できる。  

 

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