大阪のハウスメーカー、泉北ホーム(大阪・堺 山本 隆社長)が「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー2021」(⼀般財団法人日本地域開発センター主催)で「ハウスオブザイヤー大賞」を受賞した。2018年度以来2度目の受賞。同社が重視する気密性・断熱性にこだわった家づくりが評価された。
大賞受賞は全国でも8社のみ。同社によると大阪で大賞を2回受賞したのは泉北ホームだけで、3度以上受賞した企業はないという。大賞以外に特別優秀賞と省エネ住宅特別優良企業賞を受賞した。
2度目の受賞は前回受賞時よりもさらに省エネ性や普及度の向上が必要となり難易度が高くなる。今回大賞を受賞したのは「フル装備の家(オール電化)」。高い断熱性・気密性を備えるほか、キッチンやバスルームなどの水回りのアイテムを大手メーカーと同等レベルの商品を標準装備。スペースを無駄なく使い、玄関、パントリー、階段下収納などあらゆる場所に収納スペースを設けた。
同社が提供する家は、断熱性能を示す「UA値」(数値が低いほど優秀)が0.50と、国が定める現行最高等級(UA値0.87)の1.7倍の性能。気密性能「C値」(数値が低いほど優秀)は1.0以下を標準仕様としている。かつて国の次世代省エネ基準でC値が定められていたが、その規定では寒さに厳しい北海道で2.0以下。同社のC値1.0は「延べ床面積30坪の家で換算するとハガキ0.7枚分以下の隙間」(泉北ホーム)であるとのこと。
同社の最上位ブランド「フル装備の家 プレミアムパッケージ」では、YKK APのトリプルガラス樹脂サッシ APW430を標準装備。「関西の住宅メーカーでは0.5%しか採用されていない窓」(同)としている。