大和ハウス工業は、仮想空間上の住宅展示場を自由に見学できる「メタバース」展示場を、28日から公開する。商品の情報発信力を大きく向上させる。
同社は昨年10月に、既存の展示場を動画で見学できる「おうちVR展示場」や建築・デザイン実例の紹介、コラムコーナーなどを設けた登録制のウェブサイト「リブスタイルパートナー」の展開を始めた。今回のメタバース展示場は、主力のS造戸建て住宅「ジーヴォシグマ」と、ウェブを最初の窓口としライフスタイル診断もウェブで行う規格住宅「ライフジェニック」シリーズ2種が見学対象。スマートフォンからでもアクセスでき、担当者とのアバターを介した会話や、要望に合わせた内装イメージの変更などができる。ヘッドマウントディスプレイを付けると、より詳細に見学できる。対象モデルは今後拡大する方針だ。リブスタイルパートナーの登録者数は3月始めの約400件から、現在は2万1000件超に急増した。登録者は30歳、40歳代の購入検討者が中心。
このほか、「ライフジェニック」の仕様にS造平屋モデルを21日から追加する。現在のS造2階建て「ライフジェニック」と、木造2階建て「ライフジェニックW」と合わせて3仕様とし、全体で年間1200棟の販売を目指す。延床面積76・01㎡の平屋プランの参考価格は、太陽光発電システム込みで1680万円(消費税込み)。プランは58種で、延床面積は76・01~103・00㎡。ライフジェニックは19年の発売以降、堅調な販売状況が続き主力商品の一角に位置付けられた。平屋は子育て世代からの需要も高く、棟数・比率とも増加が続いて今後も需要が増す見込みだ。
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