(提供 日刊不動産経済通信)東急不動産は家具・家電付きの学生専用レジデンス「キャンパスヴィレッジ」シリーズで過去最大の251戸となる「キャンパスヴィレッジ大阪近大前」を竣工させた。3月1日に入居を開始する。1階すべてを交流スペースにし、一般的なカフェテリアとラウンジに加え、シェアキッチンやシアタールーム、学習部屋、プレイルームを用意。学生同士が生活の中で自然と交流できるきっかけを作る。

 同物件(大阪府東大阪市友井5-1-48)は近鉄大阪線・弥刀駅から徒歩12分、近畿大学から徒歩9分の立地。RC造12階建てで敷地面積1514・54㎡。専有居室は16・21~18・79㎡。管理運営はグループの学生情報センターが担う。1階共用部では机やイスなどの家具インテリアに廃材など資源の再利用を積極的に行い、生活の中で循環型経済を身近に感じ学べるようにした。近畿大学との産学連携により、学生視点での交流促進の仕組みを取り入れたほか、SNSの活用など学生目線の販促活動を行っている。月額賃料は共益費込みで6万~7万円台後半。食事は別料金で朝食1回220円、夕食550円。前日までの予約制。入居申し込みは順調に進んでおり、契約者の約9割が近畿大学の学生で、1年生が大半という。初年度で約100戸、3年ぐらいでの満室稼働を見据える。

 同社は17年にキャンパスヴィレッジの初弾物件を東京・椎名町で開業させて以降、首都圏と関西圏で開発を進めてきた。今年は首都圏と関西圏で計9物件を開業し、22年度には21棟・約2600室となる。大学進学率の上昇などで学生レジの需要は底堅い。同社では今後も有名大学の近隣などでの開業を検討していく。

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