アットホームは、新築の一戸建て住宅を購入し30年以上住んでいる人に聞いた「一戸建て修繕の実態」に関する調査の結果を公表した。これまでにかかった住宅修繕の合計費用は、平均532・1万円(築年数平均は36・8年)だった。住宅タイプ別でみると木造が470・2万円、鉄筋・鉄骨造が617・7万円と、鉄筋・鉄骨造の方が140万円以上多く修繕費をかけていることが分かった。また、修繕費を毎月積み立てているのは1割未満にとどまり、8割近くが修繕費用の積立てではない貯金から充てている。
調査は7月に実施。回答数は398人で、内訳は木造の建売住宅が75人、木造の注文住宅が163人、鉄筋・鉄骨造の建売住宅が28人、鉄筋・鉄骨造の注文住宅が132人。修繕費用を築年数別でみると、木造では30~34年が424・9万円、50年が630・0万円。一方、鉄筋・鉄骨造では30~34年が509・5万円で50年は1475・0万円まで拡大した。修繕費を毎月積み立てているのは全体の8・3%。積み立てていない人のうち、修繕費に充てた項目は貯金(修繕費用の積立てではない)が76・7%、退職金が11・0%、ボーナスが8・2%、借入金が7・9%など。
修繕をしたことがある箇所は「外壁」が最多で75・9%、次いで「屋根」が69・3%、「トイレ」が68・8%、「給湯器」が66・8%などとなった。住宅購入時に修繕について不動産会社から説明を受けたかったことでは、「建物の経年劣化について」が44・4%と最多で、そのほか「設備の経年劣化」(37・3%)、「定期メンテナンス」(34・6%)、「保証制度」(33・3%)など。(日刊不動産経済通信)
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