積水ハウスは、間取り図と連携したスマートフォンアプリで温湿度管理やエアコン操作などを行うスマートホームサービスを、30日から月額2200円(消費税込)で販売する。関東と関西の新築戸建て住宅から展開し、12月に沖縄県を除く全国へと拡大する。初年度販売目標は2400棟分。
サービス名称は「プラットフォームハウスタッチ」。IoT機器からのデータをクラウド上で蓄積し、在宅中、外出中ともに確認・操作できる。搭載機能は、玄関施開錠、照明、湯はり、床暖房、窓シャッター、熱中症のアラート、火災警報器の鳴動のお知らせ、家族の帰宅・外出の通知など。安全面は、重要生活機器連携セキュリティ協議会が定めるガイドラインに準拠。サイバー攻撃への防御やプライバシー保護を高い水準で確立して要件を満たし、サーティフィケーションマークを取得済み。専用のコンタクトセンターによる支援体制も採る。導入の初期費用は月額料金とは別に必要で、参考価格は50万~80万円を見込む。発売に先行した試験運用では、照明、エアコンの付けっぱなしや就寝時の玄関施錠忘れをすぐに察知できるなど高い利便性が確認された。
IoT機器、住環境・生活様式情報の蓄積と活用、見守りと緊急時の通報などの生活関連サービスを住宅と一体化し、「健康」「学び」「つながり」を主軸に居住者に合わせて常時アップデートを続ける住宅の社会実装と普及を目指す「プラットフォームハウス構想」の第1弾。今後も順次、サービスや商品を実装していく方針。(日刊不動産経済通信)