エスリード、今期業績は過去最高見込む―証券化に参入準備、今後は3千戸販売へ

 エスリードは今期(22年3月期)、過去最高となる連結売上高750億円(前期比8・7%増)、経常利益81億円(同15・7%増)を目指す。前期はコロナ禍に対応したマンションのオンライン販売の活用や感染防止策を講じた営業活動で、好調な販売を持続。今後は、名古屋エリアの分譲を含め、年間3000戸の販売体制を確立する方針だ。今年3月に子会社の「エスリード・アセットマネジメント」を設立しており、不動産証券化事業への参入も準備している。

 今後の戦略では、マンション分譲事業を第一の柱として、第二の柱に管理や賃貸、建設などマンション関連事業を置くほか、新たな第三の柱として、不動産証券化事業を位置付けた。私募ファンド・リートの運用体制の検討など具体的な準備を進めている。マンション分譲事業では、20年6月に分譲を開始した名古屋エリアでの事業拡大などから、前期引き渡し2292戸の実績から、年間3000戸の販売体制へと拡大を目指す。

 戸建て住宅分譲事業では、子会社のエスリードハウスが約3カ月で36区画の「エスリードハウス川西鼓が滝」を完売するなど好調に進んでおり、今後も安定供給できる体制へ強化を図る。子会社の綜電は、北海道千歳市で5基目となるメガソーラーを取得したほか、マンション居住者向けEVカーシェア事業など脱炭素・SDGsに向けた取り組みも進めている。

 不動産証券化事業では、機関投資家や個人投資家の需要に応える商品として私募ファンド・リートの組成を目指す。自社開発のワンルームマンションなどを保有・運用物件として予定している。(日刊不動産経済通信)

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