三井不動産は、東京・日本橋を中心とした東京の東側エリアに、事業経験を積んだ「大人起業家」が立ち上げたスタートアップ企業の集積を図る。ターゲットを起業家とスタートアップ企業に絞り込んだ新たなワークスペースブランドを立ち上げ、旗艦拠点となる「THE E.A.S.T.日本橋富沢町」(東京・中央区)を今月オープンした。
新ブランドは「startup workspace THE E.A.S.T.」。起業家同士で刺激し合えるオフィスの提供と、助言・投資を含む事業のサポートを通じ、その業界特有の課題を深く認識して、解決するBtoB事業に取り組むようなスタートアップを育てる。日本橋富沢町の旗艦拠点を含め現時点で6拠点あり、今後も拠点を拡大していく。隣接する東京駅周辺エリアの大企業から独立し、このエリアで起業したうえで、成長後には再び東京駅周辺エリアへと移り、そこからスピンアウトした人が日本橋などで起業するという好循環を目指す。
旗艦拠点は都営浅草線・人形町駅から徒歩5分に立地。築50年、地上7階建てのビルの1棟リノベーションを行った。主に1人用のコワーキングスペース、2人以上の企業が利用するシェアスペース(固定席)、数人から10数人規模の企業を想定する個室スペースのほか、イベントスペース、ウェブ会議ブース、私語厳禁の「フォーカスゾーン」などを用意した。利用料金も同種の物件より抑えているが、完全審査制とし、事業の革新性や将来性、熱意などで判断する。三井不動産の社員と、起業家支援を手掛けるプロトスターの社員が常駐し、初期段階からビジネスをサポートする。(日刊不動産経済通信)
この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします
Twitterでフォローしよう
Follow 不動産経済研究所/不動産経済オンライン