4月初旬時点の「リート融資(直近)データ」によると、Jリートに融資実績のあるレンダーの総数は、前年同月と同じ91機関。融資残高の総額は、前回から4104.77億円増となる計8兆5089.48億円で5.07%増加した。融資額を減らした金融機関は1機関減り25機関だった。
リート向け融資残高のトップは、三菱UFJ銀行の1兆6892.59億円(322.00億円増)。同銀は、産業ファンド(IIF)向けを77億円、ラサールロジポート(LLR)向けを75.77億円、大和証券リビング(DLI)向けを73.73億円、日本リート向けを68.17億円など計23法人向けの融資残高を増やした。第2位は三井住友銀行の1兆3974.09億円(576.11億円増)。同銀は、ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト向けを88.40億円、LLR向けを66.02億円、DLI向けを65.92億円、IIF向けを63億円など計28法人向けの融資残高を増やした。
第3位のみずほ銀は、残高1兆1470.28億円(576.64億円増)。同銀は日本ビルファンド(NBF)向けを140億円、DLI向けを105億円、LLR向けを74.02億円、GLP向けを72.89億円など計30法人向けの残高を増やした。
以下、4位の三井住友信託銀は、残高9732.28億円(434.57億円増)。NTT都市開発リート向けを104億円、IIF向けを73億円、LLR向けを50億円など計26法人向けの融資残高を増やした。そのほか7位の農林中央金庫(残高2563.25億円、422.76億円増)、8位の新生銀(2537.39億円、274.23億円増)、13位の西日本シティ銀(1031.55億円、183.84億円増)などが残高を増やしている。
一方、残高を減らしたのは27位の広島銀(225.39億円、40.98億円減)が最大。インヴィンシブル向けを11.67億円、NBF向けを10億円、ジャパン・ホテル・リート向けを9.92億円など計9法人向けを減らした。40位の東京海上日動火災(113.67億円、30億円減)は、ジャパンリアルエステイト向けを20億円、アドバンス・レジデンス向けを10億円減らした。
2021/4/15 不動産経済ファンドレビュー