日鉄興和不、品川に体感型モデルルーム―1都3県の販売拠点集約、10物件を併売

(提供:日刊不動産経済通信)日鉄興和不動産は新築分譲マンション「リビオ」シリーズの販売拠点を東京・品川に集約する。デジタルと対面を融合させた体験型の常設サロンを「品川インターシティA棟」(東京・港区)に10日付で開く。物件の価格上昇などに伴い購入検討者のエリア目線が広がっていることもあり、東京など1都3県の販売拠点を統合し、集客と販売、情報発信を合理化する。開設当初は東京の町屋と中村橋、北品川、参宮橋に開発した4物件を扱い、最大で10物件を併売する。
 新設するのは「リビオライフデザインサロン」。一昨年に上野にもデジタル技術を駆使した同趣旨のサロンを設けたが、上野の施設は閉じ、品川に一本化する。施設の面積を上野の約2・8倍となる423坪に広げ、1LDK~3LDKのサンプル室や家具の配置などを体感できる3面LEDパネルの部屋などを作った。全物件について最寄り駅からの道のりを動画で撮影し、放映する取り組みも新たに始める。
 品川の拠点では約1時間圏内で開発する最大100戸程度のマンションを紹介する。大阪や福岡など地方の案件も扱う。購入検討前、入居後の相談にも応じ、リフォームも含めた潜在需要を取り込む。同社の分譲マンションブランドで最上位の「グランリビオ」は隣接するインターシティB棟で別途、案内する。
 同社は21年7月、「リビオ」が販売開始から20周年を迎えたのを契機としてリブランディングを実施した。ファミリー向けやコンパクト、賃貸など各物件のロゴデザインを統一し、社内シンクタンクの「リビオライフデザイン総研」を作った。品川の施設は総研の取り組みを具現化する実験場とも位置付ける。

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