遺影写真のアスカネット、MARKS「成仏不動産」と連携し遺族の不動産相続をスムーズに ネット名義変更で相続登記義務化に対応

遺影写真の加工・出力システムなどを手がけるアスカネット(広島市)は、アスカネットが提供する葬儀アプリ「tsunagoo(つなぐ)」と相続登記ネットサービスのAGE technologies(東京・千代田)および不動産会社のMARKS(横浜市)が展開する事故物件流通サイト「成仏不動産」のサービスを連携したと発表した。

アスカネットは葬儀事業のほか、近年は全国2600箇所の葬儀社向けに遠隔で遺影写真を加工・出力するシステムを提供。葬儀用遺影写真の作成事業は年間40万件を提供、国内シェア3割のトップシェアを誇る。

tsunagooは17年より提供開始した葬儀アプリ。これまで葬儀に際しては訃報連絡を電話やFAXで行なったり、紙面に印刷するのが常識であったが、これをWebページとして生成。弔電、供花、供物、香典などの注文についてもtsunagooをインストールしたスマホ一つで完結。情報を一元管理することで遺族、会葬者、葬儀社の負担を減らすことができる。月間約8000件の訃報ページを新規開設している。

AGE technologiesおよびMARKSとの連携により、遺族は訃報連絡から相続不動産の名義変更および売却相談までをワンストップで手続きできるようになる。

tsunagooには香典や弔電が誰から届いたか確認することができる「ご遺族ページ」(写真)があり、喪中常に複数人の遺族が閲覧するため相続不動産についても遺族間で認識を合わせやすい。このページ内にAGE technologiesが提供する「そうぞくドットコム不動産」、「そうぞくドットコム預貯金」および MARKSが提供する「成仏不動産」のメニューを設けることで、ワンストップで登記名義変更や、不動産売却、遺品整理等の相続不動産の相談が可能となる。

「葬儀後は位牌やお墓の準備、返礼品といった様々な相続手続きで遺族は多忙になりやすい。その中でも特に不動産に関する悩みが多く存在する。遺族が抱えている相続不動産についての疑問や悩みを早期解決することで葬儀後の負担を軽減したい。さらには増え続ける空き家の抑制にも繋げることができるのでは」(アスカネット)とAGE technologiesおよびMARKSとの連携に期待を込める。

AGE technologiesは、不動産相続メインで不動産名義の変更登記手続きなどをウェブで行っているネットベンチャー。通常司法書士に依頼し10万円程度かかる名義変更登記を一律6万9800円で件数に制限なく可能なサービスを展開。名義変更登記は不動産相続の入り口となる行為で、相続放棄を避ける第一歩となる。

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