(提供 日刊不動産経済通信)旭化成ホームズと旭化成は、グループ横断による新規事業創出の取り組みからできた社内ベンチャー新会社「㈱コネプラ」(東京・千代田区)を設立した。アプリによる専用プラットフォームを使って、集合住宅入居者向けのコミュニティづくりの支援などを担う。
旭化成ホームズグループは、今回の会社設立に先駆けて㈱クレヨンと共同開発したマンション入居者向けのSNSを介した共有空間「GOKINJO(ゴキンジョ)」の試験運用を、東京・板橋区の「アトラス加賀」(227戸)で20年9月から実施。来年2月に東京・世田谷区で竣工の「アトラスシティ世田谷船橋」(228戸)でも採用する。利用者が入居者に限られるクローズドの信頼性を基本に、コロナが長期化する中でのコミュニケーションの促進やリアルイベントの実施などで導入の効果が大きく出ており、ユーザー満足度83・7%、アクティブ率81・0%と高い評価を受けている。アトラス加賀での取り組みはキッズデザイン賞を受賞した。同グループのマンション以外の集合住宅でも対応でき、戸建て住宅地や地方自治体での展開も可能だ。
コネプラの所在地は、千代田区神田神保町1-105 神保町三井ビルディング。設立は4月1日付。代表取締役は旭化成ホームズで「GOKINJO」プロジェクトリーダーを務めていた中村磨樹央氏。森屋大輔・クレヨンCEOが最高技術責任者に就く。資本金は1億5000万円。アプリを利用した情報交換やモノの譲り合いによる交流促進のほか、管理組合や管理会社からのお知らせ・防災機能を通じたマンションの自治・管理能力の向上とマンションの資産価値向上にも資する方針だ。