東急不動産は、鹿島建設と共同で建設を進めている東京・千代田区の旧九段会館建て替えプロジェクトの詳細を明らかにした。「健康」や「安心・安全」をテーマに「社会課題を解決する次世代型オフィス」を目指し、農家から直接仕入れた食材を使う「職域食堂」や「礼拝室」「オールジェンダートイレ」など、入居企業の健康経営やダイバーシティ経営をサポートする施設を充実させる。竣工は22年7月の予定。
プロジェクトの事業主体は東急不動産と鹿島建設が出資する合同会社ノーヴェグランデ。建物の一部は保存しながら、S(CFT)造・RC造・SRC造、地上17階地下3階建て、延床面積約6万8108㎡の規模を予定している。設計は鹿島・梓JV、施工は鹿島建設が担当している。
特徴の一つである「職域食堂」では、全国の農家から仕入れたオーガニック食材などを使い、栄養バランスのとれたメニューを提供。SDGsを意識し、ワーカーが生産から消費までを考える食堂を目指している。社員同士のコミュニケーションの希薄化を解決するため、ランチタイム以外はワーカー向けのラウンジとして運営する。ランチボックスやケータリングも提供する予定。
物件内には、内科、皮膚科、歯科、耳鼻科、薬局が集まったクリニックモールを配置。屋上にはワーカー専用の屋上庭園を整備するほか、仮眠室や礼拝室、オールジェンダートイレなどを用意し、ワーカーの心の健康に配慮する。東急不動産ホールディングスグループのイーウェルと、クリニックと連携した健康経営コンサルティングも提供する。(日刊不動産経済通信)
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