中古住宅流通で個人間取引を促進 ワッフル、直接交渉で透明性高める

(提供 日刊不動産経済通信) 売買仲介のワッフル(東京・中央区、和泉利明代表)は、中古住宅の個人間売買で売り手と買い手をマッチングさせ、個人が入札や交渉を直接できるサービスを始めた。契約業務は同社が行うが、個人が交渉を直接行うことで、個人間取引に近づける。取引の透明性を高めて情報の非対称性を解消することで、流通市場の健全な発展につなげたい考え。エステートテクノロジーズ(東京・渋谷区、澤博史代表)との共同開発。

 プラットフォーム名は「Fair Market」。売却希望者がマンション名と部屋番号を登録すると、オペレーターが詳細の確認や調査を行い、エステートテクノロジーズの先行サービスに登録する購入希望者7万人の中からニーズにマッチした会員へ、物件情報を自動配信する。最新のAI査定で適正価格を把握し希望の売却価格を掲載できる。価格未定での登録もでき、ニーズを探ったり、妥当な値付けを考えるきっかけにすることもできる。購入希望者からは購入意向や希望価格などの反応が届く。内見にはスタッフが立ち合い、売買契約から引き渡しまでをサポート。引き渡し後に売り主側から仲介手数料を受け取る。サービス利用料などはかからない。エリアは東京都内で始め、順次拡大を予定。対象は区分マンションや戸建て。個人と個人のマッチングを想定しているが、不動産業者の中古物件や新築物件の販売なども視野に入れる。

 同社は08年に設立。買取再販業者と個人間の売買仲介が主軸だが、近年は個人の売り主も増えている。和泉代表はフェアマーケットについて「不動産仲介は売り手市場で情報の非対称性が強い。過去には囲い込みなどの問題もあり、取引の透明性を高めることで市場の健全な発展に寄与したい」と語る。

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