京都・四条河原町で6月にホテル「四条河原町温泉 空庭テラス京都」開業 ―コロナ禍でも差別化により富裕層へ訴求  サンフロンティア不動産グループ
四条河原町温泉 空庭テラス京都

 サンフロンティア不動産グループは、京都市の四条河原町に和の温泉リゾートホテル「四条河原町温泉 空庭テラス京都」「四条河原町温泉 別邸 鴨川」を6月にオープンする。1棟内に2スタイルのホテルで、富裕層から一人旅などまでを取り込む。物件の所有はサンフロンティア不動産で、運営は連結子会社のサンフロンティアホテルマネジメント。

 所在地は京都市下京区河原町通り四条下る2丁目稲荷町324。阪急電鉄・京都河原町駅から徒歩1分の京都市最大の繁華街の立地で、東側は歓楽街の「祇園」が隣接する。敷地面積882㎡、RC造地上9階地下1階建て。客室数はコンパクトで使い勝手の良い「空庭テラス」が102室、客室に露天風呂が付くラグジュアリーな「別邸鴨川」が32室。敷地内から湧き出る自家源泉の天然温泉が特徴。屋上を大胆に開放した空庭テラスはテーブルやソファのほかに足湯などを設え、鴨川や清水寺、東山などが一望できる。

 料金は「空庭テラス」が1人1泊約1万5000円、「別邸鴨川」が2食付きで2人8万~10万円を想定。ターゲットは「空庭テラス」が一人旅やカップル、女子旅など、「別邸鴨川」がラグジュアリーな空間で贅沢なひとときを求める富裕層。計画段階ではインバウンドと国内客の両方を想定していたが、コロナ収束までは国内客に訴求していく。堀口智顕・サンフロンティア不動産会長は記者発表会で「コロナ禍で観光客の絶対数が少なくなった中、差別化が重要。『鴨川』は価格帯を高額にしてゆったりとした空間を提供する」と戦略を語った。同社グループが運営するホテルは「四条河原町温泉」を含め21軒となる。(日刊不動産経済通信

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