アパ、新潟駅前に居住・宿泊一体型施設「アパホテル&リゾート〈新潟駅前大通〉」(1001室) 8日ホテル開業、住戸は130戸成約
アパホテル&リゾート〈新潟駅前大通〉

 

 アパグループは8日、JR新潟駅前の万代地区に212戸の分譲マンションを併設する大型ホテル「アパホテル&リゾート〈新潟駅前大通〉」(客室1001室)を開業した。駅徒歩7分の場所に「東日本で最大規模」(同社)の宿泊・住居一体型施設を作り、観光とビジネスの需要を広く取り込む。ホテルの初月目標稼働率は50%。マンションは9月に竣工するが、隣接するホテルの客室や大浴場を割安に使える特典などが受け、1月20日時点で過半の130戸が成約した。
 アパグループは創業地の石川を含む北陸3県や京都、大阪、名古屋などでホテルとマンションの一体開発を手掛けた実績がある。新潟の施設は一体型では全国13カ所目。コロナ禍で旅行や出張を控える風潮があるが、感染が収まれば新潟には大きな需要の戻りがあるとの読みだ。開業するホテルにはプールやレストランもあり地元客の日常使いも想定する。元谷外志雄代表は本紙の取材に「ホテルと住居の一体開発は大きな相乗効果を出せる」と指摘。全社の収益目標について「25年の大阪万博までに経常利益をコロナ禍以前の300億円強から500億円へと高めたい。新潟の施設は目標達成への大きな力になる」としている。
 併設するマンション「ザ・プレミア〈新潟駅万代〉」の売れ行きは順調という。購入者は全国のアパホテルを割引価格で使える。建物は19階建てで間取りは1LDK~3LDK。販売価格(2期)は3966万~5554万円。モデルルームの来場者には経営者や医師らが多い。資料請求件数は1000件超。地元住民だけでなく首都圏在住者からの引き合いも強い。同社は他に富山や金沢などでもマンションを販売中だ。(日刊不動産経済通信

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