貸金利息、三井住友銀が4940.53億円でトップ 総額17.73%減の3.34兆円、増加機関は29機関に

国内金融機関111機関(都銀4、信託4、生保15、損保1、地銀75、その他12)の2021年9月期業績によると、111機関の貸出金利息収入(以下、利息収入)は総額3兆1519.12億円で、前年同期から5.85%(1957.71億円)減となった。上位機関はほぼ減収し、全体の増収機関は前年同期の29機関から41機関に増えているものの、増収額は微増だった。

計上額トップは三井住友銀の4462.18億円(前年同期比9.68%減)。第2位は三菱UFJ銀(3888.29億円、18.92%減)で、これにみずほ銀(3724.20億円、13.64%減)、三井住友信託銀(1202億円、8.24%減)、りそな銀(898.98億円、0.08%増)などが続いた。

6~10位は、日本政策投資銀(651.29億円、0.57%減)、横浜銀(601.56億円、1.82%増)、日本生命保険(525.60億円、3.15%減)、千葉銀(513.87億円、1.00%減)、福岡銀(496.37億円、0.64%減)。

利息収入を伸ばしたのは、ソニー銀(残高120.81億円、20.47億円増、20.47%増、58位)が最大。次いできらぼし銀(239.85億円、19.54億円増、8.87%増、26位)、メットライフ生命(223.56億円、13.20億円増、6.27%増、30位)、愛知銀(104.57億円、12.31億円増、62位)など。

一方、利息収入を大きく減らした機関は、農林中央金庫(残高373.53億円、70.70億円減、15.92%減、15位)、新生銀(395.13億円、37.27億円減・8.62%減、13位)、三菱UFJ信託銀(残高89.13億円、26.54億円減・22.94%減、75位)、あおぞら銀(190.99億円、25.44億円減・11.75%減、40位)、など。

なお、111機関の総貸出金残高は658兆6903.31億円で0.68%増加。増加機関は75機関だが、利息収入を増やしたのは35機関だった。

今回、利息収入を増やした41機関も、伸び率2ケタが3機関あるが、ほとんどが下位機関、1%未満が10機関、1%台が12機関、2%台が5機関であり、伸び率は総じて小幅に抑えられている。

不動産経済ファンドレビュー

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