NTT都市開発、品川駅近のサービスアパートを賃貸住宅にリノベ―共用部を充実、ライナフの先端技術も

 NTT都市開発は、東京・品川駅近くのタワー型サービスアパートメントを取得し、賃貸マンションへの大規模リニューアルを実施した。SAの充実した共用施設を生かしつつ、バリューアップを図るためライナフが開発したスマートフォン完結の次世代インターホンシステムを国内で初めて採用。ニューノーマルに対応した快適な賃貸レジに仕上げた。
 物件は品川駅から徒歩10分の「ウエリスアーバン品川タワー」(地上24階建て、305戸)。昨年4月に香港のファンドから取得した。元々は03年に竣工したサービスアパートメント「ビューロー品川」(一部フロアで営業を継続)だった。当初は建て替えも検討したが、リノベーションによって価値を引き上げて建物を引き続き利用することにした。
 地上24階部分のバーラウンジは、個室ブースも備えたワークラウンジに変更。内廊下やコンシェルジュの配置、スパ・サウナ、フィットネスなどホテルライクな生活空間を提供する。さらにライナフが開発した顔認証でエントランスドアを手ぶらで解錠できるシステムと、「ライナフ Gate インターホン」を採用した。同インターホンはスマートフォンで応対でき、声が出せない状況でもメッセージで応対可能。ボイスチェンジャー機能もあり、入居者の性別をわかりにくくできる。既存物件でも大がかりな配線工事などが不要でコストを抑えられるため採用に至った。
 物件のターゲットは東京駅周辺の外資系企業に勤務する30~40歳代のアッパーサラリーマンのほか、地方居住で東京出張が多い士業・経営者など。賃料は13万8000円から60万円。2月上旬から入居を始める。(日刊不動産経済通信)

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