業務粗利トップはゆうちょ銀行の3988億円 粗利総額1.16%減の2.86兆円、減益は24機関に減

 

 今期(2022年3月期)第1四半期の各金融機関の業務粗利益データによると(開示88機関)、業務粗利総額は2兆8643.75億円(0.16%増)。前年同期比で減益したのは24機関(28機関減)だった。ゆうちょ銀行が3988億4300万円(前年同期比30.44%)でトップとなった。以下、三菱UFJ銀行が3844.60億円(25.16%減)、三井住友銀行の3487.55億円(6.09%減)、みずほ銀行の3111億円(14.16%減)、三井住友信託銀行の1203.25億円(13.07%増)が続く。

 6位以下は、6位の三菱UFJ信託銀行が1137.66億円(40.15%増)だったが、7位のりそな銀行が717.84億円(11.71%減)となり、上位10機関のうち、5機関が前年比減だった。

 上位10行の粗利益の内訳を見ると、主力の資金利益はゆうちょ銀行が3229.39億円(67.03%増)で最大。以下は三井住友銀行が2096.75億円(3.67%増)、三菱UFJ銀行が2414.43億円(13.91%増)、三井住友銀行の2349.46億円(12.05%増)など。

 粗利益に占める資金利益シェアは、全体10位の静岡銀行の86.60%がトップ。これに9位・千葉銀行(82.88%)、1位ゆうちょ銀行(80.97%)が続く。他に70%台が2行、60%台が3行、50%台が2行。

 役務取引利益(証券投資手数料、個人向け投信・年金保険販売手数料など)の計上額トップは三菱UFJ銀行の897.7億円(6.95%増)。また、粗利益に占める役務利益シェアのトップは7位・りそな銀行の26.26%、4位・みずほ銀行の26.20%、2位・三菱UFJ銀行の23.35%が続いた。

 11位以下で粗利益を大きく伸ばした金融機関は、12位・京都銀行(310.00億円、57.32億円増)、18位・関西みらい銀行(242.15億円、25.80億円増)、21位・あおぞら銀行(227.03億円、22.14億円増)、53位・ソニー銀行(97.30億円、31.24億円増)など。

 当期でもっとも減益幅が大きかったのは、23位の伊予銀行(226.00億円、29.0894億円減)、次いで16位・みずほ信託銀行(278.00億円、26.00億円減)、24位・広島銀行(221.81億円、23.40億円減)だった。

2021/9/15 不動産経済ファンドレビュー

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