ナイス、戸建て注文旗艦モデル棟を開設 ―注文住宅事業の強化に向けた発信拠点に
横浜のモデル棟CG(ナイスHPより)

 ナイスは、木造戸建て住宅の旗艦モデル棟(2階建て、延床面積288・58㎡)を、横浜市の住宅展示場「tvkハウジングプラザ横浜」内に、18日に開設した。高耐震のパワービルド工法、木質繊維断熱材ウッドファイバーを用いることなどでZEH以上の基準にも対応する高断熱性能を基礎に、木の活用の事例や新しい生活様式の需要に対する提案を多数取り入れた。
 外観はレッドシザー材と石材、タイルなど異素材を組み合わせ開口も大きく取り、都市部にも向くモダンデザインにまとめた。異なる素材同士がそれぞれの風合や色合いを引き立て、全体としても落ちつきある上質な印象とした。玄関には高級ヒノキの模造柱とブロック構造のオーク材の壁を設置。LDKのリビング部分はダウンフロアで、吹き抜けと合わせた天井高は5・7mに達する。吹き抜け上部の2階天井と軒下(張り出し1・1m)は一体の木質構造材で、内外とも木の質感で統一。1~2階の階間にはスキップフロアと収納庫を設ける。2階には寝室と併設のテレワーク空間や和室を導入。和室はグループ企業の菊池建設が監修し、吉野窓、猫間障子、いなご張り天井など伝統的な設計・技術を多数取り入れた。2・5階にはルーフバルコニーとロフトを設ける。木材は約40種を使用。
 モデル棟の参考価格は、約1億5000万円(参考坪単価80万~100万円)。同社の戸建て住宅事業(21年3月期の契約370棟)のうち、注文住宅の占める割合は1割ほど。今回の旗艦棟は首都圏の注文住宅モデル棟として2棟目。構造技術や木を生かした提案など強みを広く訴求し、注文住宅事業の展開を拡大していく。中長期的には、分譲住宅と同規模の受注を目指す。(日刊不動産経済通信

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