三菱地所と東京医科歯科大がイノベーション拠点 ―医療・ヘルスケア領域でエコシステム

 三菱地所と東京医科歯科大学は、同大学のスペースやリソースを活用し、医療・ヘルスケア領域でのイノベーションの創出を目指すコミュニティ「TMDU Innovation Park」(TIP)のオープニングイベントを開いた。
 多様な業種・業界の企業、ベンチャー・スタートアップ、大学・研究機関の関係者が集いオープンイノベーションを進めるのが狙い。東京・文京区の同大学湯島・駿河台キャンパス内に開設した。コミュニティは会員制で、情報発信の場となる「イノベーションサロン」では毎週、最新研究や臨床動向などを説明するセミナーを配信。ネットワーキングを促進する「コワーキングスペース」、自社の製品や試作品、アイデアなどを展示し、医療従事者や研究者と意見交換を行う「ギャラリー」、最新機器のシェアリング、ウェットラボ対応の区画も含むオープンラボを提供する。共同研究相手のマッチングなどのサポートも行う。
 オープニングイベントで、同大学の田中雄二郎学長は「本大学は医療系に特化し、基礎研究から臨床研究に至るまでの様々なスタッフがおり、変化に対して機敏に動くことができるのが強み」と話した。三菱地所の吉田淳一社長は「御茶ノ水はアカデミアの集積地。メディカル・ヘルスケア領域の新しいエコシステムを作っていきたい」と期待を示した。
 同大学は産学連携の取り組みが盛んで、三菱地所のほか、NECや三井物産、あいおいニッセイ同和損保など各業界を代表する数多くの大手企業と連携協定を締結し、イノベーション創出に向けたプロジェクトを進めてきた実績がある。(日刊不動産経済通信)

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