三菱地所、常盤橋タワーで新たな働き方実現―デジタル技術投入、「錦鯉泳ぐ池」も

 三菱地所は、東京駅日本橋口前の常盤橋街区(TOKYO TORCH)で先行して完成させた地上38階建て高さ約212mの「常盤橋タワー」を報道関係者に公開した。新たな働き方を実現する共用空間や最新デジタル技術を盛り込んだ。7000㎡の大規模広場の一画には約50匹の錦鯉が泳ぐ池も設けた。
 就業者向け共用空間に注力したのが特徴の一つ。3階のカフェテリアラウンジは約1500㎡の広さを確保し、アプリで昼食の注文ができたり、調度品にこだわったカフェゾーンで休憩できたりするなど、快適でリフレッシュできる空間を追求した。食を通じたチームビルディングプログラムも提供する。8階の「オフィスサポートフロア」は、オンライン会議に使える個室ブースやネイル施術サービス、メディテーションも用意。8人から最大100人まで収容する貸し会議室(7室)も併設し、アプリで手軽に予約できる。
 このほか、非接触で入館できる最新システムを採用。同社本社ビルで実証実験を行っていた警備や清掃などの各ロボットも実装し、施設管理の高度化を図る。オフィスの9割でテナントが決まっており、残りも引き合いが強いという。入居テナントは東京海上ホールディングスや東京海上日動火災保険、古河電気工業など。プロジェクトを率いる茅野静仁・執行役員は「ポストコロナにおけるオフィスの共用空間、商業店舗のあり方を表現できた。ここで実現できたことを発展させ地上約390mのトーチタワー(23年度着工、27年度竣工)につなげていきたい」と語る。
 挨拶に立った吉田淳一社長は「やはり社内外で信頼関係を築いて心を開いて対話することで信頼関係は醸成される」とオフィスの重要性を強調した。(日刊不動産経済通信)

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