三井デザインテック、東京・銀座の新本社稼働―ABWに適合、最先端のオフィスモデル
三井デザインテック・檜木田社長

 三井デザインテックは、東京・中央区の「銀座6丁目スクエア」内(1~3階、延床面積1512坪)にこのほど移転した本社で、ABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)と分野横断的な空間価値を創造するクロスオーバーデザインに関する研究成果などを反映させ、高い生産性を発揮していく。

 新本社の名称は「CROSSOVER Lab」(中央区銀座6―17―1)。同社は昨年10月に、旧三井デザインテックと三井不動産リフォームを統合し、スペースデザイン、インテリアデザイン、リフォームを主力事業とする新会社となった。統合後も両社の拠点は別々だったが、今回の移転で新本社に機能を集約した。1階は「CORDs(クロスオーバーデザインサロン)」、2階は総席数約421席の執務空間。3階はカフェ併設のリラックスラウンジと社内外との交流の場を兼ねたキッチン&バー、屋外テラスを設置した。

 テレワークが定着した社会情勢の中で再確認されたオフィスの重要な価値の一つは、偶発的な交流と人との出会いの場としての役割。新本社は、部署間や社内外の垣根を越えた協創を実現する。執務空間は、コア席を中心に周囲にフリーアドレス用の座席を配した各事業本部を設置し、事業本部同士が緩やかにつながる設計とした。同社が重視する「ウェルビーイング」の観点から、リラックス空間としての機能も高めている。一例として、自然光に近い照明や屋内緑化を施したウェルネス空間を導入した。このほか、同社とビーキャップで共同開発中の勤務者の行動可視化IoTツールなども採用する。(日刊不動産経済通信)

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