日鉄興和不動産、16年ぶり「ホーマット」供給―南麻布に外国人向け高級賃貸住宅55戸

 日鉄興和不動産は、外国人向けの高級賃貸住宅で知られる「ホーマット」シリーズで、16年ぶりとなる新築物件を供給する。東京・港区南麻布の55戸でこのほど完成した。住戸の平均専有面積は210㎡に上る。同シリーズの旗艦物件に位置付けている。  

 物件名は「ホーマットシャロン(HOMAT SHARON)」。東京メトロ日比谷線・広尾駅から徒歩9分。フランス大使館やドイツ大使館など各国政府機関やインターナショナルスクールがあるエリアで、外国人に人気がある。規模はRC造地上6階地下1階建て。1984年に竣工した旧「ホーマットシャロン」の敷地に隣地を加えた約6085㎡の敷地に整備した。専有面積は155・08~303・35㎡、間取りは3ベッドルームから5ベッドルームで、4ベッドルームが中心。設計・施工は大林組、設計監修はホーマットホーム。  

 建物外観や外構、植栽には和のテイストを取り込み、エントランスには空中庭園や暖炉を備えたラウンジも設けた。地下にはパーティルーム、キッズコーナー、フィットネスルーム、屋上にはルーフトップテラスなどの共用部を設け、バイリンガル対応のコンシェルジュが24時間常駐する。ルーフトップテラスには大型グリルを設置したバーベキューキッチンもある。

 ホーマットシリーズとしては、05年に竣工した中高層住宅の「赤坂インターシティ/ホーマットバイカウント」以来で、低層物件では34年ぶり。同社は外国人向け高級賃貸住宅事業を1965年からスタートさせており、麻布・広尾エリア、赤坂エリアに9棟を保有し、約300室を管理・運営している。(日刊不動産経済通信)

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