常盤橋プロジェクトの名称は「トウキョウトーチ」<br>―三菱地所、新常態見据え2haの屋外空間整備

 三菱地所は、東京駅日本橋口前の常盤橋街区で進めている再開発事業「東京駅前常盤橋プロジェクト(大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業)の街区名称を「TOKYO TORCH(トウキョウ トーチ)」に決定した。街区内の2棟のタワーについても名称を決めた。21年6月竣工予定の地上38階・高さ約212mのA棟は「常盤橋タワー」、23年度に着工し、27年度に竣工する予定の地上63階・高さ約390mのB棟は「Torch Tower(トーチタワー)」に決まった。

吉田淳一・三菱地所社長(17日記者会見)


 同プロジェクトは、東京圏の国家戦略特区の特定事業として、16年度に都市計画決定しているが、都市再生貢献項目を追加するため、都市計画変更手続きをこのほど開始した。トーチタワーに都心最高層クラスの展望施設や約100室の国際級ホテルと約2000席の大規模ホールを整備するほか、呉服橋交差点地下歩行者通路を設置し、約7000㎡の大規模広場を活用して帰宅困難者支援機能を強化する。また、ポストコロナ時代のニューノーマルを見据え、街区全体で約2・0haの屋外空間を整備する。
 プロジェクトビジョンは「日本を明るく、元気にする」で、①東京・日本の魅力を発信②ワーク・ライフ・インテグレーションを推進③ONE TEAMで東京・日本をリードするまちづくりを体現―の3つを果たすべき役割とする。総事業費は約5000億円で、このうち三菱地所の事業費は約3500億円。
 17日に会見した同社の吉田淳一社長は「日本の名所にするため、いろいろな機能を盛り込んだ。IT化を含めて最先端の情報を発信していく」と話した。

2020/09/18 日刊不動産経済通信

Torch Tower(B棟)

高さ約390m
階数地上63階、地下4階
主要用途事務所、ホテル、ホール、店舗、駐車場等
延床面積約544000㎡
着工2023年度予定
竣工2027年度予定

常盤橋タワー(A棟)

高さ約212m
階数地上38階(建築基準法上地上40階)、地下5階
主要用途事務所、店舗、駐車場等
延床面積約146000㎡
着工2018年1月
竣工2021年6月末予定

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