修繕コストを見える化した中古住宅流通サイトを開設 1年で250社の参加目指す ー FANTAS technology

 不動産流通プラットフォームを手掛けるFANTAS technology(ファンタステクノロジー、東京・渋谷、國師康平社長)は21日付で、中古住宅流通プラットフォーム「FANTAS repro(ファンタスリプロ)」を開設した。中古住宅は価格が安い反面、リフォームが必要になるケースが多い。一般的な不動産情報サイトでは明らかではない修繕箇所および修繕費用の想定を算出し、物件価格以外にその情報を掲載する。そのため一般的な中古住宅だけでなく「放置されている特定空家などの流通促進といった社会的課題の解決にも繋がる」(ファンタス)としている。

ファンタスリプロ

    

 今回の取組みは、空き家など中古住宅購入における修繕リスクを低減する一方、 中古住宅の付加価値を高めて流通させたい不動産会社の双方をサポートしてマッチングを支援するもの。郊外に広い家を持ちたい、あるいはリゾートなどに自分の別荘を持ちたいという、幅広い実需のエンドユーザーの利用を見込んでいる。ファンタスは、2015年より空き家再生事業を開始、 これまでに関東地方を中心に150戸以上の空き家再生に取り組み、主に投資用不動産としてエグジットしてきた実績がある。こうした過去の蓄積による物件・修繕データを活用し、空き家や中古戸建てのDXを推進していく。

 ファンタスリプロに参加する不動産会社は現在30社。今後1年で250社の参加を目指す。現状ではリフォームなどの修繕箇所の判断と費用算出は不動産会社に委ねられている。ファンタスはプラットフォーム運営に特化し修繕関連情報の確かさまでは関知しない。今後は不動産会社だけでなく、金融機関やリフォーム事業者とも連携し、物件情報だけでなくローンやリフォームまでを一気通貫したマッチングプラットフォームとして進化を図る。具体的には、物件選定からリフォームプラン作成、ローンシミュレーションまでをDX化し、売主側は全情報を集約した形でエンドユーザーへ情報提供し、一方でエンドユーザーはリフォーム、不動産会社、金融機関へ一斉に問合せができる形態にしていく。

  

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