スカイコート・西田美和社長に聞く① 髙橋大輔選手プロデュースのマンションが短期間で成約ー東京・高輪でリノベーションマンション
スカイコート・西田美和社長

スカイコート株式会社は、フィギュアスケーターの髙橋大輔選手が内外装デザインなどを監修する「D-color」プロジェクトの第2弾として港区高輪の既存の投資用マンション一室のリノベーション事業を始めた。自宅の改装も手掛けた経験があるという髙橋選手をマンションのトータルコーディネーターに抜擢。「D-color」プロジェクトの初弾案件は東京・台東区の新築分譲マンション「スカイコートディベルテ浅草」(35戸)。コンセプト立案やテーマカラー、内外装、共有部など細部の選定などといった総合監修を髙橋選手に依頼し短期に完売している。今回の高輪の案件がプロジェクトの第2弾となり、髙橋選手がリノベーションに初めて挑戦した。スカイコートの西田美和社長に物件現地で話をきいた。

―髙橋選手に浅草の物件をまず第一弾で、リノベーションは初めてとのことだが、プロジェクトが始まった経緯について
西田氏 一昨年に当社が創業50周年を迎えるにあたり これまでの感謝を込めて皆様に喜んでいただく企画、当社にとっても社歴に残る様な企画を考えている中で、髙橋選手がスケーターになっていなかったら建築士になりたかったという夢があったと聞き、これだ!と思いお願いをさせていただいた。本人もまさかマンション一棟(浅草)全体とは思っていなかったようだが。そこからスタートし、色々進めていく中で髙橋選手の建築愛の熱さを感じながら、素晴らしいマンションが誕生したと思っている。しかしながら、このプロジェクトの途中で髙橋選手はアマチュア競技に復帰をされ、そして今度はアイスダンスで北京オリンピックを目指すということになり、海外が拠点になるため、あまり負担を掛けるわけにはいかないと思っていた。浅草のプロジェクトが完成するまで2年近く掛かったし、当社の建築部と一緒に何度も現場に足を運んでいただく作業もあり、次の一棟プロジェクトを手掛けるには、海外拠点では難しいのではないかと。そんな中、当社は「スカイクラフトラボ」というリノベーション部門を立ち上げた。髙橋選手が以前、ご自身がマンションを購入しフルリノベーションされ、そのお写真も見せていただき、凄いセンスだなと思っていて、D-color第二弾は、髙橋選手自身が希望していたリノベーションに挑戦していただこう!と今回のプロジェクトが始動した。

―今回の部屋は青とピンクという色が特徴的だ。髙橋選手にお任せしたという話だが、どういうイメージでこのような配色としたのか
西田氏 髙橋選手にはまずはイメージを作っていただきたいというところからスタートした。何度かの打ち合わせで4パターンものデッサンを描いてきてくださった中に、内装がブルーや鮮やかなカラーの組み合わせのデッサンがあった。正直、髙橋選手はシックな感じを選定されるのかな?と思っていたので、意外だったというのが第一印象だった。それから検討を重ね、最終的にブルーとピンクがテーマのデザインになった。

―髙橋選手の意見を取り入れながら髙橋選手が最終的に決めたということか
西田氏 ほぼ全て髙橋選手が、デザイン、色、設備、什器などを選定した。ブルーとピンクが主体でアクセサリーは全部黒。色以外にも、照明とかキッチンなどのディテールに至るまでを彼にお任せした。照明ももちろんだが、細部にわたり全て選んでいただいた。

 ―今回のD-colorの部屋の建材や塗装などのポイントについて
西田氏 髙橋選手の希望で床はピンクと決まり、ピンクの床材を探していた中ウッドワンさんの無垢の木と出会った。ピンクにも様々な種類があり、サンプルを渡米先のフロリダに送り、リモートで当社スタッフと何度もやり取りをしながら選定した。髙橋選手は天井や壁はブルーを希望され、そのブルーのクロスを探すのにも苦労した。探している中で髙橋選手の希望の色を出すにはクロスではなく塗装しかないのではないか?ということになり、このブルーとピンクの部屋が完成した。キッチンカウンターも当初はシートを貼る予定だったが高級感を出すために、高い機能性を持ち水にも強い「モールテックス」という左官材料を用い、職人の技で美しいカウンターが完成した。

―期間はどのくらいかかったのか。
西田氏 解体を8月に終わらせ、着工してから完成までは3カ月ぐらい。新年の会見を機に1月15日から販売申込を開始し、反響をかなりいただいた。2月中旬に成約を頂き、これから入居者募集に入る(取材は1月中に実施)。

―どういう方に住んで欲しいとか、髙橋選手が拘られた設備などはあるか

西田氏 髙橋選手の今回の拘りのテーマは「色遊びができるお部屋」ということで、ブルーとピンクをベースに黒のアクセントで統一されている。そして髙橋選手の強い拘りの一つとして、リクシルさんの最新モデルの豪華なシャワーユニット を設置した。
打たせ湯も楽しめるオーバーヘッドシャワー、ゆったりくつろげるフルワイドベンチも付いている。1studioタイプの、これくらいの広さのお部屋に対してこのレベルのシャワーブースがついているマンションは滅多にないと思う。海外のホテルや、日本でも高級ホテルにしか入らない様な設備で、この贅沢なシャワーユニットでリラックスしながら空間を楽しんでいただきたい。髙橋選手は、「最近はサウナ女子とか、みなさんスーパー銭湯へ行かれてたり、ジムで大きいお風呂に入る方が増えていると思います。ここは多分一人暮らしの方が住まわれると思いますが、リモートにも最適ですし、楽しんで生活していただきたい」と仰っていた。
デザイン的には男性・女性ともに気に入っていただけると思う。シャワーユニット、ウォークインクローゼット、タオルウォーマー、キッチンカウンターなどもある。機能的にもデザイン的にもお洒落な仕上がりとした。建具をはじめ、カウンターや棚も全て造作で、まさに世界で一つの空間だ。インスタ映えもするので、アートに興味がある方などからは特に喜ばれると思う。

スカイコート・西田美和社長に聞く②へ続く

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