リストデべ、高級戸建て住宅開発を開始―伊のポルト社と協業、25年に都内で竣工

(提供:日刊不動産経済通信)リストデベロップメントは、イタリアの高級家具ブランド「ポルトローナ・フラウ」と建築家の黒崎敏氏との協業で、自社開発の高級戸建て住宅事業を始める。1号棟の開発用地は東京都内で取得済みで、25年春に竣工予定だ。
 1号物件は日本初進出となるポルトローナ・フラウ社のプライベートレジデンス。仮称「ポルトローナ・フラウ・スイート-ハーモニアス・エレガンス-」。立地や価格帯、内容などは非公開か調整中。リストデベロップメントが事業主で、出資も100%担う。ポルトローナ社との協働は初めて。ポルトローナ社は本業の家具事業の傍ら、高級自動車や航空機のファーストクラス、ラグジュアリーホテル、店舗などの内装デザインやインテリアも国際規模で事業展開している。高級家具事業者のカッシーナを傘下に持つ。
 黒崎氏はクリエイティブディレクターとマスターアーキテクトを担当する。最高級レザー「ペレ・フラウ」などポルトローナ社の素材や家具をふんだんに取り入れた空間提案を行う方向だ。2号棟以降の開発は、現在検討段階にある。
 リストグループの富裕層向け不動産仲介部門の事業は、売上高で前年度比1・6倍を計上するなど好調だ。世界規模の高級不動産仲介ブランド「サザビーズインターナショナルリアルティ」の国内独占営業権を取得している。昨年末時点の海外富裕層からの物件の問い合わせ件数はコロナによる渡航制限解除が追い風になり、2倍超に増加。国内富裕層向けの提案でも平均成約価格が2倍超に達した。東京都心では販売価格10億円以上の物件も取引件数が増えている。今回の協業で、富裕層向けの提案の幅を広げる。

コメントをどうぞ
最新情報はTwitterにて!

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめ記事