住友林業、合弁設立で英市場へ本格参入<br>―Bywaterと木造集合住宅など開発

(提供:日刊不動産経済通信)住友林業は、英国の不動産開発会社、Bywater Properties(Theo Michell代表、本社ロンドン)の創業者と合弁会社を3社設立した。住友林業とBywater社はロンドン市内で6階建て木造オフィスビルの共同開発に着手しており、合弁会社の設立により更なる関係強化を図る。住友林業は合弁3社の設立を、英不動産市場への本格参入と位置付ける。
 設立したのは、「Bywater SFC Holdings」(以下HD)「Bywater SFC Management」(MM)「Bywater SFC Investments」(IV)の3社。住友林業は100%子会社のSumirin UK(吉澤雄次郎代表、22年2月設立)を通じてHDに出資。HDはMMとIVを統括する持株会社で、各プロジェクトの開発管理をMMが行い、IVは各プロジェクトへの出資を担当する。主に不動産開発を担当するMMの代表はPatrick O' Gorman氏。
 今後は合弁3社が「Bywater」のブランド名で不動産開発を進める。既に木造集合住宅の開発、既存建物の改修、既存工法を用いた環境配慮型プロジェクトなどを複数検討中。欧州市場での早期事業拡大を目指す。
 住友林業の合弁相手のBywater社は、オフィスを中心に不動産開発、企画、管理に特化し、英国主要都市でマスティンバー建築(CLTやLVLなど複数の木材を組み合わせて成形したエンジニアードウッド「マスティンバー」を使用した建築)や、環境配慮型不動産の開発を手掛けている。

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