東急不、東五反田に39階建てのタワマン―オフィス・商業棟も、権利変換計画認可

(提供:日刊不動産経済通信)東急不動産が組合員および参加組合員として参画する大崎・五反田エリアの大規模複合再開発が動き出す。「東五反田二丁目第3地区第一種市街地再開発事業」が1日付で都から権利変換計画の認可を受けた。大崎駅と五反田駅の中間に位置する約1・6haの区域に、地上39階建ての住宅棟と20階建てのオフィス棟を整備する。既存施設の解体に着手しており、準備が整えば本格着工する。27年度の竣工を目指す。
 計画地中央に39階建てで高さ150mのタワーマンション、その東側に20階建てで高さ104mのオフィス棟をそれぞれ建てる。オフィスビルは大崎駅、タワマンは五反田駅に近い配置だ。延床面積はオフィス棟が約6・91万㎡、住宅棟が約4・27万㎡を想定。計画地の南側は目黒川に面する。敷地の東端に1500㎡の公園、南端に広場を設け、計画区域を囲むように緑道を作る。総事業費は約922億円と試算している。
 再開発エリアには「イマジカ東京映像センター」など約30棟の建物があったが、それらの過半は築35年以上が経っていた。歩道のない場所や狭い道路が残るなど安全面にも課題があった。再開発では目黒川の景観を生かしつつ土地の高度利用を図る。計画地の周りでも公園や道路などの整備が段階的に進められ、今回の再開発は「周辺一帯の開発を完成させる役割を果たす」(東急不動産)という。
 地元では13年にまちづくり勉強会が立ち上がり、16年に再開発準備組合が設立された。計画地は都市再生緊急整備地域の「大崎駅周辺地域」(61ha)内に位置する。同地域内ではほかに「大崎駅東口第4地区」と「大崎駅東口第4西地区」で市街地再開発が進む。

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