吉祥寺の旧耐震Mをオフィスに建替え―ケネ、敷地売却制度と証券化を活用

(提供:日刊不動産経済通信)ケネディクスは東京・武蔵野市で、「マンション建替え等の円滑化に関する法律」に基づくマンション敷地売却制度と不動産証券化スキームを活用したオフィスビル開発に11月から着手する。JR吉祥寺駅前の築50年の旧耐震基準マンションを環境性能の高いオフィスビルに建て替える。
 同事業は「(仮称)吉祥寺南開発計画」。建て替え後のオフィスビルの施設規模はS造一部CFT造地上12階建て、延床面積約9450㎡。事業主は富国生命保険相互会社(東京・千代田区)。ケネディクスはプロジェクトマネジメントを担当する。施工は清水建設。24年3月に竣工する予定だ。
 既存マンションの区分所有権をケネディクスが組成した不動産ファンドが買い取る。買い取りは20年から進めていた。買い取った敷地と建物は、富国生命に売却する。売却後もケネディクスが各種業務を受託している。ケネディクスによると、建て替え時の区分買取でファンドを組成した事例は国内で初めてとなる。新築マンションへの建て替えも検討されたが、吉祥寺駅周辺は新築オフィスビルの供給が極めて少なく、高いテナント需要が見込まれることから、オフィスビルに建て替える。
 所在地は武蔵野市吉祥寺南町2-3-15。JR吉祥寺駅の南東、京王井の頭線・吉祥寺駅の東の区画になる。建て替え後の建物の構造は、遮熱性能を高める二重ガラスのダブルスキン構造を採用。環境性能は一次エネルギー消費量を基準値から50%以上削減する「ZEB Ready」相当の基準を満たす。

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