(提供 日刊不動産経済通信)住友不動産と長谷工コーポレーションが参加組合員として参画する東京都調布市の大規模団地「多摩川住宅ホ号棟」(11棟380戸)の建て替え工事がこのほど始まった。建て替え後の規模は7棟905戸になる予定。販売対象は660戸で、第1期(戸数は未定)は12月初旬に販売を開始する予定。
 調布市と狛江市にまたがる多摩川団地は総戸数約3900戸に上る。東京都住宅供給公社が手掛けた初の大規模団地で、1968年に竣工した。このうち、今回の「ホ号棟」が先陣を切って建て替え事業に着手した。国土交通省の「マンション長寿命化等モデル事業」(21年度)にも採択されている。完成時期はⅠ工区が24年11月下旬、Ⅱ工区は未定。規模は地上12階建て、延床面積7万9451㎡。「シティテラス多摩川」として販売する。販売対象住戸の間取りは1K~4LDK、専有面積は30・68~87・01㎡。交通は京王線・調布駅からバス12・13分、バス停から徒歩4~7分。
 市の地区計画で「ホ号棟」は「住宅再生A地区」として容積率の上限が引き上げられ、従前の380戸から905戸のマンションへの建て替えが可能になった。このほか、コミュニティー街路、公園、広場を整備。歩道状空地を外周部に配置する。事業主体は「多摩川住宅ホ号棟マンション建替組合」。住友不動産と長谷工コーポレーションの2社は15年11月から事業協力者を務めてきた。20年8月に団地一括建て替え決議が成立。21年4月の建替組合設立、同年11月の権利変換計画認可を経て、8月に着工に至った。設計・施工は長谷工コーポレーション。

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