管理計画認定制度初の認定は板橋区のマンション 認定ですまい・る債の利率上乗せも
マンションタイムズ

 4月にスタートしたマンション管理計画認定制度で、東京都板橋区にある「高島平ハイツ」(住戸数95戸、1974年12月竣工)が全国初の認定を受けた。認定は6月16日付。認定した板橋区によると、管理組合は申請から約1カ月で認定を受けた。
 認定を受けるとマンション管理センターが運営する認定マンション一覧サイトで公開され、マンション管理が一定の水準を満たしていることがアピールされることになり、資産価値の向上や売買時の市場価格への反映といった効果が期待される。認定を取得したマンションは、住宅金融支援機構による住宅向け融資「フラット35」や「マンション共用部分リフォーム融資」の金利引き下げが受けられるほか、新たに2023年度からはマンションすまい・る債の利率を上乗せされることも決まった。
 板橋区は認定に当たり、国が定めた認定基準に加え、区独自の基準も設定。2018年に施行したマンション管理条例の規定を順守していることとし、条例に基づく管理状況の区への届出や、修繕履歴や設計図書などの保管、マンション内での自治会の設置もしくは地域の町会・自治会への居住者の加入などを求めている。
 管理計画認定制度で認定されると、区条例を順守し適正な管理に向けた取り組みを推進しているマンションとも判定され、管理組合が申請すれば区の制度「いたばし適正管理推進マンション認定制度」の認定も受けられる。区のホームページでのマンション名の公開や金属製の認定証の授与といった優遇がある。高島平ハイツは区の制度でも認定を受けた。

2022/7/5 月刊マンションタイムズ

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