(提供 日刊不動産経済通信)阪急阪神不動産は、賃貸住宅事業の展開を強化していく。賃貸マンションシリーズ「ジオエント」の近畿圏で初弾となる2物件を、3月に大阪市内で竣工。同シリーズは、投資家向けに一棟販売をしていく見込みで、大阪市内の利便性の高い立地などで開発していく。ほかに、グループで保有する未利用地を有効活用し、学生マンションなども視野に入れた賃貸住宅事業にも取り組み、グループの鉄道沿線の価値向上も進めていく方針。
 「ジオエント」シリーズは、これまで東京都心を中心に展開してきた。近畿圏の初弾として、大阪市内で「ジオエント 新町」(122戸、RC造13階建て)と「同 福島野田」(74戸、RC造10階建て)を3月に竣工。同19日から入居を開始している。
 「新町」(大阪市西区新町3―4―11)は、大阪メトロ千日前線・西長堀駅から徒歩3分の立地。間取りは1K(専有面積25・28㎡)、1DK(34・84㎡)、1LDK(34・84㎡)、2LDK(50・57~56・51㎡)と幅広いプランを備える。共用エントランスは木目調のルーバーを用いてデザイン性を高め、内廊下で高級感を演出する。リーシングは、6月末時点で約5割が入居済みと順調に進捗。2LDKは4月に満室、1LDKも既に8割以上が申し込み済みと広い間取りの居室は人気が高い。賃料は坪1万1500円。
 「福島野田」(大阪市福島区海老江1―5―8)は、阪神本線・野田駅から徒歩4分の立地。白と黒のコントラストで洗練を表すデザインを採用した。間取りは1K(22・02㎡)。地下鉄やJRも使える利便性のある立地で引き合いが強く、約9割が入居済みと好調。

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