(提供 日刊不動産経済通信)長谷工グループは、千葉県市川市の既存の企業社宅を全面改修して、CO2排出量実質ゼロを目指す賃貸マンション・プロジェクトに着手した。新たな賃貸マンションの名称を「サステナブランシェ本行徳」(36戸)とし、6月下旬より改修工事を開始する。既存住宅として国内で初めて、BELSの「ZEH―M Oriented」認証取得を目指す。加えて、IoTやAI技術を最大限に生かす新たな住宅づくりに向けて環境データ収集を行う居住型実験住宅も設ける。

 同物件(千葉県市川市本行徳5―16)は、東京メトロ東西線・妙典駅から徒歩6分の立地。敷地面積1651・83㎡、RC造5階建て、延床面積3079・20㎡。既存建物は長谷工コーポレーションの施工で完成は1990年2月、改修工事の竣工は23年春頃を予定。設計・施工は長谷工リフォーム。改修工事では、内・外断熱性能の向上や、Low-E複層ガラスやLED照明への更新などを行い、強化外皮基準とZEH-M Oriented相当の一次エネルギー消費量の削減を満たし、BELS認証の取得を目指す。ニチハと共同開発した新築向けの複合乾式外壁工法をリノベーション工事に応用する。

 居室は一般賃貸住戸23戸と、各種センサーから取得する住宅のデータを研究・技術開発に生かす居住型実験住宅13戸。脱炭素社会に向けた省エネ技術や建物の長寿命化、ウェルネス住宅など新たな住まい方を模索しながら、リフォーム・リノベーション技術への展開も目指す。15日から開催する「第26回R&R建築再生展2022」で、同物件のリノベーション工事について「サステナブル改修」として展示した。

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