三井不動産リアルティの21年度仲介収益、17%増で過去最高  年明け以降も堅調続く

 

 (提供 日刊不動産経済通信)三井不動産リアルティの22年3月期決算は、営業収益が前期比10・3%増の1790億1000万円、営業利益が175・9%増の256億3100万円となり、収益、利益ともに過去最高を更新した。仲介部門は取引単価の上昇による取扱高の増加で、取扱高と総売上高が過去最高、取扱件数も過去3番目の高水準となった。件数は6・9%増の4万1183件、取扱高は21・0%増の1兆8926億6500万円で、総売上高は17・4%増の901億2000万円だった。
 リテールは全エリアで概ね好調に推移。なかでも都心部は件数が10%弱の増加、高額帯専門のリアルプランも10%超の増加と顕著で、単価も上昇し収益が大幅に増加した。リテールの単価は19年比で約15%上昇した。20年夏以降から続いた購入需要が旺盛で売り需要が減退の市況感は、21年秋頃から若干変化。17日の決算説明会で正木条・取締役専務執行役員は「売りの反響がだいぶ戻ってきた一方、買いはまだ高い水準だが少し落ち着いてきた。今年度は単価、売上ともに横ばい」と予測。今期の売上は2%弱の微増を見通す。1~3月は前年対比で件数が微減。正木取締役は「まん延防止等重点措置などによる店舗の実働部隊への影響」とみる。ただし19年度比では15%超の増加となっており、「買いの需要は依然堅調」(正木取締役)。
 リパークの営業収益は4・0%増の867億6800万円。駐車場の管理台数はオーナーからの減額交渉による解約などが影響し8%減の25万1506台となった。カレコ・カーシェアリングクラブは順調に拡大。台数が18%増の5717台、会員数が31%増の32万1000人となった。

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